【読書レポート4冊目】35歳までに読むキャリアの教科書~就・転職の絶対原則を知る(渡邊 正裕著)


こんにちは。シカです。転職や仕事について考える時期になりましたのでキャリアの教科書と呼ばれる本書を読んでみました。
面接や履歴書のときにどう考えるべきか体系的に整理されている本になっておる。要点だけでも意識するとよいぞ。

コア動機とコア能力がキャリアの肝
筆者は仕事をする上で「コア動機」と「コア能力」が肝と書いています。
コア動機はよく言う「やりたいこと」のことであるが、動機にもマズローの欲求段階説を引用しておりどのレベルの動機であるのかが重要と説いています。
マズローの欲求段階説で言うと「自己実現」の欲求に関する動機(目的)を見つけることで能力が大いに発揮できるようになるという。
次に「コア能力」とは自分にできることです。
このコア動機とコア能力の2車輪が噛み合うように仕事をすることがキャリア形成に最も必要であるとのことですね。

そんなことはわかっていますが、コア動機とコア能力なんてどうやって見つければいいのでしょうか。
確かにの。筆者は見つけ方もしっかり言及しているぞい。

20代後半までにコア動機をみつけるべき
「20代後半までにコア動機を見つけておくべき。」(どや顔)
そんな漠然と言われても…と思いますよね!!
コア動機といっても外発的動機と内発的動機があり、内発的動機が求められるようです。
マズローの欲求段階説でいくと5段階で自己実現の下にあるすべての欲求は外発的動機に紐づくとのことです。

外発的動機とは外にある動機のことじゃな。お金を稼ぎたいことやモテたいなどは外発的動機じゃよ。
その奥のなんでお金を稼ぎたいのか、認められたいのか、何を実現したいのかを深堀りしていかなければならない。
そんなことをいってもなかなか見つけられないし、わからない。
ソフトバンクの孫氏いわく、
99%の人がコア動機を定められていないのは若者の意思や決意ではなく「現実的に決めようとしても決めるのが難しいから」
ソフトバンク社長 孫正義
とある。
そんなときには自分が死ぬ日に何を残していたいのか考えるのが良いきっかけとなります。
自分の葬式で弔辞に何を述べてもらうか。
これは高尚な目的であることが多いが、そのような優等生的な答えでなくてもよいとのことです。
「権力を行使したい」であったり後ろめたいものであれば自らで把握していればよい。
正直こう書かれていても悩むものは悩むものですよね。
死ぬ日に何をしていたいのかを考えるときにはいつも伊坂幸太郎の「終末のフール」にでてくる「鋼鉄のウール」を思い出します。
詳細は読んでいただきたいたが、隕石が降ってくることが確定している世紀末の世界で普段と変わらずボクシングの練習をし続けるプロキックボクサーがでてきます。
彼がその中で俳優から「明日死ぬって言われたらどうする?」と質問されたときにこう答えます。
ボクサー「変わりませんよ。」
俳優「変わらないってどうするの?」
ボクサー「ぼくにできるのはローキックと右フックしかないですから。」
俳優「明日死ぬのにそんなことするわけ?」
ボクサー「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
終末のフールより
最後の一言にいろいろと集約されていますね。
もし就活や転職活動で自己分析をさらに深めたいのであれば無料で使える自己分析ツールもいくつかあるのでぜひ試してみてください。次の記事はご参考までに。
ゾーンに入るタイミングでレベルアップ
次にはコア能力を考える。
コア能力は自らできる能力であるが、合う合わないもある。
どんなときに自分に合う「コア能力」が見つかるのかはゾーンに入る作業をしているときがヒントになるという。

ゾーンとは没入状態に入りすべてがうまくいくような状態のことじゃな。フロー状態・無我の境地などとも呼ばれておるの。
作業に没頭していつの間にか時間が過ぎているようなときがあれば、コア能力が発揮されている可能性が高いという。
その作業がなんであったのかを思いだすことで自分の能力がわかってくるとのことです。
今のスキルは社外でも通用するか
転職を考えるときにこれは必ず疑問に思うことです。
特に30代になると顕著になります。
30代であればポテンシャル採用ができなくなるためです。
この社外でも使える普遍的な能力のことをポータブルスキル(転職や独立に使える)と筆者は言っています。
どこまでポータブルスキルを磨けるかが重要なのか。
会社の名刺抜きで稼げるのかというところです。
会社に言われるままの仕事をしてよいものか。
流されてはいないのか。

常に自分の能力と動機を照らしあわせながら仕事していかないといけないですね。
まとめ
やはり自分のやりたいことがわからないというのは仕方ないけども考えていくべきと感じましたね。
これを定めることが残りの人生にも大きく影響してくるなと。
なぜなぜ分析で追い込んで考えていくべきなんでしょうね。
転職やら仕事やらがんばっていきましょう。
最後にまとめ五七五を詠みます。
動機と技(能力
二輪で動く
それキャリア
彷徨うシカ
死ぬ前に遺すことは何かっていう問いも入れたかったのですが、本を簡単にまとめた内容にしました。
他のまとめ五七五は以下にまとめていますよ。
記事:これまでのまとめ五七五
ではでは。