【映画レポート1本目】Catch me if you can(キャッチミーイフユーキャン)


こんにちは。シカです。今回は映画レポートです。実話に基づいた映画で名作と呼ばれる映画をアマゾンプライムで観てみました。
監督がスピルバーグで2大スターのレオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスが共演していることでも有名じゃな。

目次
概要
- タイトル:catch me if you can
- 監督:スティーブン・スピルバーグ
- 出演:レオナルド・ディカプリオ トム・ハンクス
- 原作:「catch me if you can」(邦題 世界をだました男)著フランク・W・アバグネイル
- 公開:2002年
- 興行収入:$352,114,310(that’s movie talkより)
- 賞:第75回アカデミー賞ノミネート 助演男優賞(クリストファー・ウォーケン)

ちなみにcathc me if you canとは海外でいうと「鬼さんこちら」と同じような意味もあるらしいぞい。
内容は次のとおりです。
1960年代のアメリカで、小切手偽造などをして大金を稼いだ天才詐欺師フランク・アバグネイルJr.の自伝を原作にした、笑いとスリルに満ちた追跡劇!天才的な頭脳とチャーミングな魅力で巧みにパイロットになりすました16歳の少年は、偽造小切手を切っては全米各地を豪遊。ところがFBIの敏腕捜査官が犯人逮捕に乗り出し、世界を股にかけた二人の長い“追いかけっこ”が始まる…。
Oricon データベースより
実在の人物であることが一番の驚きである本作について詳しくみていきたいと思います。
※次章からネタバレ含みます。
あらすじ
主なあらすじだけをまとめてみたいと思います。
詳細は映画をみてください。
(1)幸せな暮らしからの転落
・父・母と幸せに暮らしている(←このときフランク15歳)
・父が脱税により銀行から融資拒否
→屋敷を差し押さえられ、アパートに引っ越し
(2)家族のために小切手詐欺を
・転校した学校でフランス語の臨時教師になりきり1週間授業を行う(←どういうこと!?)
・母が浮気をするようになる
・小切手偽造をしようとするが失敗
・パイロットに憧れ、変装の準備にはいる
・高校の新聞記者に扮し航空会社に取材へ行き、証明書と制服をGET
・パイロットの副操縦士になりきり小切手偽造を行うとともに世界各地に飛び回る
・FBI(トムハンクス)に感づかれるが、シークレットサービスを装い逃亡

シークレットサービスとは大統領や王室などの警備・護衛にあたる政府の部署のことじゃな。
(3)パイロットの偽造がばれたので次は医者に
・医師免許をすんなり偽造(←偽造スキルも相当あがってる!)
・看護師と付き合い始める
・看護師と婚約、結婚式も決まる
・看護師の父親が検事であるため法律家とも偽る
・父親に気に入られ法律事務所の検事補として働きはじめる
・結婚式最中にFBI(トムハンクス)が現れたため再びパイロットに扮し逃亡
(4)母のふるさとであるフランスで小切手偽造
・フランスで大量に小切手を偽造し活用
・FBI(トムハンクス)が在処をつきつめクリスマスに逮捕
・フランスからアメリカに身柄を移動
・輸送途中で父の死を聞かされる
・着陸時に機内から脱出(←パイロットであったことも伏線ですね)
・母の元に向かうが違う家庭で幸せに暮らしていることをみてしまう
・FBIがかけつけ逮捕
(5)収監とスカウト
・12年の懲役を言い渡される
・1年後金融犯罪課にスカウトされる
・1度は逃げ出すが、すぐに仕事に戻る
・現在まで偽造防止小切手などのコンサルタントを続けている
以上です。
愛を求めてもがく少年の物語

この映画をひとことで表現すると「愛を求めてもがく少年の物語」でした。
もちろん詐欺師として華やかに人をだまし、さっそうとFBIから逃亡するシーンはスカッとします。
さらにこれが実在の人物を描いた作品と知って観ると「本当かよ…」と驚きながら観れたりするので、それだけでも観る価値がある映画です。
その上でスピルバーグは愛を求める人間の感情もうまく表現していました。
とにかくアバグネイル(ディカプリオ)は、幸せな家族の思い出があったことでそれを求めるがために小切手詐欺に走ってしまいます。
彼はお金を稼ぐと父や母にプレゼントを贈っていますし、元の家庭に戻せるのではないかと考えている節がありました。
FBIのハンラティ(トムハンクス)にクリスマスに何度も電話をするシーンは、誰かにさみしさを知ってほしいといった感情をうまく演出していたと思います。

16歳ごろから詐欺をはじめて21歳ごろに逮捕されているようじゃから、まだまだ少年だったようじゃ。
家庭を求めて結婚しようとするのも、父の死で機内から脱走するのも最後アメリカで捕まるときに母親に会いにいっているのも愛を求めての行動ととらえると行動原理がよくわかります。
人は外見にだまされる
この映画をみて、人がいかに外見にだまされているのか改めて認識しました。
身なり(制服)と言動、ある程度の知識、そして自信があれば騙せてしまうのですから映画だけの世界ととらえずに自分のこととして考えなければと思わされました。

島田紳助も似たようなことを言っていましたね。「ある程度の知識と自信」があってしゃべれれば詳しいわけではないのに、知識人としてみられると。
警官と思いきや警官じゃなく詐欺をするなど、身近にも詐欺や悪意は潜んでいます。
自分が成りたい自分を想像して近づくのは良いですが、他人の悪意には気をつけたいですね。

良い部分だけ切り取れば、「身なり」を整えて「知識」をつけ「自信」をもてば何にでもなれるということじゃな。
好きなシーン
本映画で好きなシーンをまとめてみたいと思います。
1.最初に人をだますシーン
臨時教師のふりをするところが初めて人をだますシーンですが、圧倒的演技力で皆をだましていくディカプリオにやられました!
2.FBIから聞かれた父が言った言葉
FBIから息子のことを聞かれるが「息子は売らないぞ」と父親が言うシーンは良かったですね。些細なシーンなんですけど。
3.ドアの隙間から札が出てくるシーン
序盤で初めてトムハンクスとディカプリオが相まみえるシーンの前に、ドアの隙間から札が1枚ひらりと出てきます。確実にいるとトムハンクスが気づくシーンでもありますし、突入前にひらひらと札が落ちることでうまいこと映像に緩急をつけています。いやー見事。
4.教会で賛美歌が流れている中の逮捕
フランスで逮捕されるシーンはなかなか幻想的です。捕まえる前の問答と音楽も最高でしたね。
5.窓越しの幸せな家族
最後の逮捕シーンは対比がしっかり描かれており、母親と母親の再婚相手・子供がいるあたたかい部屋に対してディカプリオは父親も亡くした焦燥感の中一人で窓の外からその光景をみているわけです。そこで逮捕されるわけです。なんとも切ない顔ですよ。ディカプリオ。
6.トムハンクスの名言ですね
「君を追っている人はいないよ」。FBIで働き始めたディカプリオが逃亡したときにトムハンクスが言うセリフです。タイトルの伏線もここで回収しているわけですね。ずっとディカプリオは寂しさのあまり「catch me if you can」と言っていたわけであり、それを知ったトムハンクスがもう追わないと言うわけです。原題をそう解釈してうまい演出を加えたスピルバーグがすばらしいです。
まとめ
本作は映画自体もすばらしいですが、実在の人物であることも名作にさせている要因ですね。
私はアマゾンプライム会員ですので月額500円の見放題で本作を観ています。
アニメから邦画・洋画を観れますし、さらには会員になるとAmazon Musicのアプリが使えますのでおすすめです。
ご興味があれば30日間の無料体験で試してみてください。
ご参考まで。
では最後に五七五で締めたいと思います。
騙しても
足る虚のお金
足らぬ愛
彷徨うシカ
スピルバーグ監督の意図がくめているのかわかりませんが、詠んでみました。
他のまとめ五七五は以下にまとめていますよ。
記事:これまでのまとめ五七五
ここまで読んでいただきありがとうございました。
少しでもためになれば幸いです。
ではでは。