【映画レポート10】ホームレス ニューヨークと寝た男 感想

映画タイトルに惹かれて観てみました。あふれんばかりのダンディズムでしたね。
ドキュメンタリーとして面白い作品じゃ。

ニューヨークで6年近くホームレス生活をしている52歳のマーク・レイを取材したドキュメンタリーになっています。
生き方を考えさせられる作品です。
概要
監督・撮影:トーマス・ヴィルテンゾーン
出演:マーク・レイ
公開:2014年8月19日
放映時間:83分
興行収入:不明
賞:ニューヨークドキュメンタリー映画祭2014 審査員賞受賞
キッツビュールフィルムフェスティバル2014ベストドキュメンタリー受賞

クリント・イーストウッドの息子が音楽を担当しているぞい。
内容は次のとおりです。
■究極のミニマリスト?サバイバルの達人?ニューヨークで家を持たずに暮らす方法とは! ?
出典:Amazon「内容紹介」より
ジムのロッカー4つ分に入る荷物しか持たず、身だしなみは、完璧な肉体を維持するためにエクササイズに励むジムや公衆トイレで整える。
ある種“究極のミニマリスト”ともいえるマークの、屋根がなくても雨風、寒さをしのぎそれなりに快適に生きる術は、サバイバル術としても参考になる?
それではあらすじをみていきましょう。
※次章からネタバレを含みます。
良かった点
本作品は90分以内の番組でありながら考えさせられる作品でした。
それぞれ良かった点をあげていきます。
ドキュメンタリーであること
本作品は実在する人物マーク・レイに焦点をあてた作品です。
昔モデルをやっており、そこから写真家になった人物です。
ニューヨークにはアメリカンドリームがありますが、光があるようにたくさんの闇も抱えています。
このマーク・レイも写真家としてその日暮らしをしながらもなんとか過ごしています。
この作品がフィクションであれば大して面白くありませんが、実在する人物を3年間も追った作品になっているため、ニューヨークの闇の部分やホームレスといいつつも力強く生きているマーク・レイの魅力にいつのまにか惹かれる作品となっていました。
ミニマリストとして考える
生活するためには衣食住が大切ですが、マーク・レイは「住」がありません。
ジムのロッカー4つを占用し、それ以外の荷物は持たない。
それでもおしゃれなスーツを着こなし、髪をトイレでセットすることで華やかなモデル界で違和感無く写真家として生きています。
モノを所有することで権力・見栄・満足を得ていく人が多い中で、モノを最低限しかもたず家も持たない。
ほんとうのミニマリストとしての生活をみました。
本作品ではポジティブにホームレス生活を映す一方、野外で寒さに耐えつつ夜を過ごすやるせなさや悲しい部分をしっかり映していました。
今の世の中は衣食住が最低あることが大前提であります。
そんな常識に真っ向から立ち向かうマーク・レイの生き方に衝撃を覚えました。
音楽がよい
クリント・イーストウッドの息子が手掛けた本作品の音楽はすばらしかったです。
良作の映画・ドキュメンタリーというのはすべからく音楽がすばらしいものです。
本作品も映像がメインとしていますが、それを補うように音楽で演出し感情を表現していました。
しゃべりを強調したいときは音楽を止めたりと、違和感ない演出でとてもよかったです。
悪かった点
よくあることですが、邦題にしたときのタイトルがやはりしっくりこなかったことが悪かった点です。
キャッチーなタイトルとすることは重要ですが、タイトルの意味がしっかり回収できているとは思えませんでした。
英語がわかればそのまま拝見したいところですね。
洋画を観る場合はやはり翻訳したものを観ないほうがいいですね。
(たまに邦画で良翻訳があるのでなんとも言えませんが…)
まとめ
世界にはいろんな人がおり、家が無いという状況でもそれをみせることなく生きている人がカッコいいと思いました。
身に着けるもの・外見がしっかりしていればそんなことを微塵と思わせないのだなと、改めて外見というものの重要性を感じました。
本作品の主メッセージは違うかもしれませんが、外見の重要性というのものとミニマリストとしての生き方を考えさせられました。
最後に本記事を五七五でまとめてみたいと思います。(本ブログ恒例です。)
身に着けよ
自信とスーツ
されば良し
ほんとにきちっとスーツを着ているだけで仕事していると思わされますよね。
外見ってほんとうに大事です。
良い服・靴をしっかり身に着けていきたいものです。
他のまとめ五七五は以下にまとめていますよ。
記事:これまでのまとめ五七五
ではではー。