【映画レポート11】南極料理人感想 ロケ地はどこ??


前々から見たいと思っていましたがなかなか手を出せず、先日拝見しましたので感想書いていきたいと思います。
海上保安庁出身の西村氏原作「面白南極料理人」のエッセイシリーズから映画化・ドラマ化された人気シリーズじゃな。

南極の過酷な環境で生きた男たちの物語です。
現在とも違いネット環境が整備されているわけでもなく、電話代も1分で740円かかってしまう基地でユーモアを交えながら日常を描いています。
概要
原作:面白南極料理人(西村淳著)
監督・脚本:沖田修一
出演:堺雅人/生瀬勝久/きたろう/高良健吾他
公開:2009年8月8日
放映時間:125分
興行収入:不明
賞:第50回日本映画監督協会新人賞最終候補作品
2009年度新藤兼人賞金賞
第29回藤本賞新人賞

ほぼ隊員8名がメインとなるので名役者がそろってますね。
内容は次のとおりです。
元南極観測隊員である作家・西村淳の実体験を綴ったエッセイを映画化したヒューマンドラマ。南極ドームふじ基地に派遣された男・西村。彼に課せられた任務は、同じく南極観測隊員として派遣された7人の仲間のために毎日食事を作ることだった。
出典:Amazon 南極料理人 内容キネマ旬報社データベースより
※次章からネタバレを含みます。
まずはつらつらと感想
本作品はハリウッドやアクション映画のようにどんでん返しや起承転結として大きな起伏はありません。
物語として起伏を求める方にはいまいちと思えるかもしれませんが、各所にちりばめられた伏線や邦画特有の沁みる映画となっており個人的には好きな作品でした。
また、役者たちの自然な演技がいいですよね。
堺さんはもちろんのこと脇を固める役者もクセを出しつつ、自然にその人間味を出しています。
個人的には堺さんの他作品の印象が強くて他の方のほうがしっくりきていました。
???「土下座しろーーーー」の人
過去の作品といえど、現在でも過酷な環境は変わりなく水が好きなように使える幸せや快適な空間・温度で暮らせる有難さを思い出させてくれました。
そんな過酷な空間を料理を中心としてユーモアをもって乗り越えていく隊員たちがカッコいいと思いました。
美化している部分もあると思いますが、あたたかい料理が毎日おいしく食べられるというのは大事なんですね。

元気を出すにはあたたかい食事を食べ、水をのみ、太陽をいっぱい浴び、大きく深呼吸することじゃ。豆知識な。
伏線回収
起伏はないけども気づく人は気づくという伏線をちりばめて回収していて「やるねー」と思ってました。
邦画だと当たり前ですかね。
以下気づいたところです。
- ドクター(豊原)が高地トレーニング(自転車)→自転車レースで優勝
- ドクターはフォーク・ナイフが苦手→エビフライははし。フランス料理でフォークだとこぼす。
- 西村(堺)の家族がつくったしめったカラアゲ→隊員たちが精一杯つくったカラアゲ→家族を思い出し泣く
- 兄やん(高良)が好きな人(電話のオペさん)→空港に迎えに来ている
からあげのシーンは正直最初なんで泣いているのかわかりませんでした。
言い訳としては、本映画を一気見したわけではなく前半・後半で時間を空けてしまったので。。。
もっとあるのかもしれませんがこれくらいでしょうか。
ロケ地はどこ??

南極のシーンがどこで撮影されたのか気になる方もいたのではないでしょうか。
まさか本当に南極で撮影したのか…
そんなことはありませんでした。
日本の寒いところ。そう北海道です。
網走監獄でも有名な網走市にある「能取岬」近くで撮影したようです。
かき氷のシロップで野球のグラウンドを描いたりしていましたがここでできるんですね。。。
網走での撮影について生瀬さんは「気温は0より上になることはなく、低いときはマイナス15。着いてびっくりしましたが、2〜3日すると0近くでも『今日は暖かいな』と思えるようになる。東京に戻ると暑いくらいでした。」と語ったようです。
見どころは料理
なんといっても料理がすべて魅力的でした。
フードコーディネーターは「かもめ食堂」を手掛けられてた飯島奈美さんと榑谷孝子さんだそうです。
おにぎりを最初に持ってきたのはそういう伏線もあるんでしょうか。
かもめ食堂も面白い作品ですので興味があればぜひ。映画レポートも少し書いています。
ブログ:【映画レポート9】かもめ食堂はフィンランド初心者うってつけの映画
なんと本作品では17作品も料理が出ていたようです。
- ぶりの照り焼き、刺身、天ぷら、おひたし、煮物
- さわらの塩焼き、納豆、卵焼き
- おにぎり(いくら、たらこ、鮭など)と豚汁
- 伊勢海老のエビフライ(キャストが一番おいしかった料理だったとのこと)
- 丸焼きの牛ステーキ
- フランス料理
- 中華料理
- カニの朝食
- べちゃべちゃの唐揚げ
- 手作りラーメン
主なものは上述の10点ですが、細かい料理含めたらそれくらい出ていたでしょうか。
最後に
南極というと白夜と極夜があるでしょうか。
映画の中でも白夜ではテンションが高く、極夜になると鬱になったりやる気がなくなったりと情緒不安点な面を出していたように感じました。
緯度が高いところでは極夜になるとそのような症状が出やすくなるようです。
やはり太陽をしっかり浴びることは重要なんですね。
日焼けサロンに行く兄ちゃんや沖縄の人たちが陽気なのもうなづけます。
太陽を浴びる時間によってそのような傾向があるとかないとか研究している人もいるとかいないとか。
私も寒い地域に住んでいますので日焼けサロン通うようにします。
では最後に本記事を五七五でまとめたいと思います。(本ブログ恒例です。)
極寒の
地でも温か
食卓を
しっかり食と水のあたたかみを感じてごはんを食べましょうということですね。
以上です。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
他のまとめ五七五は以下にまとめていますよ。
記事:これまでのまとめ五七五
ではでは。