ワイン好きはワイン片手にこの映画を観よ「ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡」

amazonより
彷徨うシカ
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「ボトル・ドリーム」という実話に基づいた映画を観てみました。

ワインの歴史を知れる映画でもありますし、評価されていなかったものが成りあがる物語でもあります。

それでは早速詳しくみていきましょう。

概要

  • タイトル:ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡
  • 監督:ランドール・ミラー
  • 出演:クリス・パイン、アラン・リックマン、ビル・プルマン
  • 原作:パリスの審判(実話)
  • 公開:2008年8月8日公開
  • 放映時間:109分
  • 興行収入:$4,628,553(出典:that’s movie talkより)

★全米で異例のスマッシュヒットを遂げた、カリフォルニアワインをめぐる奇跡と感動の実話。
★『アンストッパブル』『スター・トレック』のクリス・パイン、 『ハリー・ポッター』『ラブ・アクチュアリー』のアラン・リックマン他豪華キャスト集結!
★ワインファンの間では伝説となっているパリ・テイスティング事件をモチーフに、そこで見事優勝を遂げた実在のワイナリー、シャトー・モンテレーナとそこにまつわる人たちのドラマを描く。

あなたもきっとこの映画を気に入るはずだ。
これは『サイドウェイズ』や『リトル・ミス・サンシャイン』に続く傑作だ!
- ピーター・ハモンド (ハリウッド.com)

≪STORY≫
1976年、パリで活躍するワイン評論家のスティーヴン・スパリエは、フランス、イタリアに続く新たな良質ワインを求め、カリフォルニア、ナパバレーを訪れた。そこで出会ったのがシャトー・モンテレーナを経営するジム。彼はヒッピーの息子ボーに手を焼きながらも、最高のシャルドネを作るため日々奮闘していたが、その経営状態は極めて厳しかった。やがて、ナパワインの魅力に魅せられたスパリエは、フランスとアメリカの代表的ワインを集め、フランスでブラインドテイスティング大会を行うことを企画するが…。

amazon 内容紹介より
導くフクロウ
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カリフォルニアワインの名前は「ワイナリー・シャトー・モンテレーナ」じゃ。

フランスワインの格式を知っていればいるほど劇的な展開でとても面白いですよ。

それではあらすじをみていきましょう。

※次章よりネタバレがあります。

あらすじ

主なあらすじをまとめてみます。

1976年のアメリカとパリが舞台

【カリフォルニア州】
・ワイン醸造業者のシャトー・モンテレーナは経営難
・オーナーの息子ボー(クリス・パイン)は奔放でやんちゃ

【パリ】
・ワイン・ショップオーナーのスパリュエ(アラン・リックマン)もビジネスを模索
・常連の客にヒントを得てスパリュエはフランスとアメリカワインのブラインド・テイスティングを開催しようと思いつく
・カリフォルニアに飛び立つ

【カリフォルニア州】
・スパリュエはシャトー・モンテレーナの試飲をする
・試飲代も支払うため試飲が殺到し、多くのアメリカワインを試飲する
・シャトー・モンテレーナのオーナー”バレット”(オヤジ)と”ボー”(息子)が喧嘩をする
・スパリュエはシャトー・モンテレーナを批評会に出したいと提案するが、バレットに断られる
・ボーが無断でシャトー・モンテレーナのシャルドネをスパリュエに空港で渡す
・そのあとバレットはボトル詰めしていたワインが変色していたことに気付き絶望
変色が問題ないことにボーが気づきワインを捨てることなくがなくなった
・ボーが代表でパリに行くことになる

【パリ】
・ワインの著名人が集まりフランスワインアメリカワインをブラインドでテイスティング
・シャトー・モンテレーナのシャルドネが優勝

導くフクロウ
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実際の1976年のパリスの審判ではナパ・バレースタッグス・リープが赤ワイン部門で優勝しとるぞい。

それでは感想を書いていきたいと思います。

スネイプ先生がでてる!!?

まずは驚いた点から。

スパリュエを演じたアラン・リックマン(故2016年)がハリーポッターシリーズのスネイプ先生をやっていると見終わってから気づき衝撃を覚えました。

出典:B24/7

黒髪の印象がスネイプにはあったのでまったくわかりませんでした。。。

写真を見比べてみるとよくわかりますが、調べていてやっとわかるレベルです。

渋い演技はやはり魅力的でしたね。

スーツ姿とワインを飲む姿だけでも絵になるとは羨ましい限りです。

良かった点

続いて本映画を観てよかった点を挙げていきます。

  • 当時のフランスワインとアメリカワインの圧倒的な権威性の差がよくわかる
  • ワインの名前を覚えられる!「シャトー・モンテレーナ
  • アメリカワインをフランスに持っていくシーン

特にアメリカワインをフランスに持っていく際、手荷物検査の関係でワインを2本までしか機内に持ち込めないとわかったシーンは良かったです。

ボーが周りのフランス行きの乗客にお願いし、一人2本ずつ持っていってもらうという機転をきかすのです。

実際にやったのか知りませんが、乗客の心意気やら気前の良さが映画だとしてもすばらしい展開だと感じさせてくれました。
(この展開がどこかで伏線を隠していたのであればさらにぐっときたのですが、残念ぽっと出でした。)

悪かった点

反対に悪かった点を挙げたいと思います。

個人的な感想ですのでご容赦ください。

  • インターンで来ていた女性との関係性が本筋のストーリーにそこまでリンクせずに違和感
  • 冗長な展開が多い
    (ボクシング、喧嘩、女性関係など)

印象的には映画としての盛り上がりを見せるためにインターンの女性を入れたような違和感がありました。

最後にパリスの審判で”優勝”する場面ですかっとさせたいのであれば、フランスワインとアメリカワインの当時の権威性の違いを大胆に描写してもよいのかなと感じました。

彷徨うシカ
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ですが、映画的には必要なんでしょうね。

実際のパリスの審判(豆知識)

実際に1976年で批評会に出されたのは以下ワインでした。

・スパリュエが持ち帰ったカリフォルニアワイン24本

・フランスの白ワインはブルゴーニュ、赤ワインはボルドー

結果は衝撃的な結末でした。

【白ワイン】
1位:シャトー・モンテレーナ 1973年(アメリカ)
2位:ムルソー・シャルム・ルロー 1973年(フランス)
3位:シャローン 1974年(アメリカ)

シャトー・モンテレーナのシャルドネは次の特徴があります。

柑橘系の香りに洋梨のニュアンスも。とろみも感じるまろやかなコクと引き締まった酸のバランスがとても良く、ほのかな樽香とともにフルーツの余韻が口の中に心地よく時間をかけて残ります!洗練された味わいはまさにエレガント!どこの国の人も美味しく飲める国境を越えたワインといえます!!

出典:しあわせワイン倶楽部

映画の中でも紹介されていましたが、最新の醸造学や酸素に徹底的に触れさせずにつくるため味が繊細になるようです。

一度は飲んでみたいですね。

しっかりamazonで売っていました。

【赤ワイン】
1位:スタッグス・リープ・ワインセラーズ1973年(アメリカ)
2位:シャトー・ムートン・ロートシルト1970年(フランス)
3位:シャトー・モンローズ 1970年(フランス)

映画の中では白ワインだけでしたが、赤ワインもアメリカが勝っていました。

スタッグス・リープの特徴は次のとおりです。

ヴァカ山脈の麓に位置するスタッグス・リープ・ディストリクトは、日中は温暖な一方で朝と昼下がりは海からの涼風が吹き込む、昼夜の気温差が大きい地域。周辺のAVAであるヨーンヴィル、オークヴィルよりも収穫時期が2週間ほど遅いことによって、芯はありながらも質感の滑らかなストラクチャーを持つブドウが生まれます。また、土壌は火山性の小石の混ざった痩せたローム土。ヒルサイドほど岩が多く、表土の1mほど下には硬い粘土質の岩盤で構成されています。これらの複雑な土壌が凝縮感のあるブドウを育み、土壌の滋味を蓄えた複雑味のあるワインを生み出すのです。

出典:ENOTECA online

どちらかというと渋めな味のようですね。

このような特徴含めて知っていくと料理やワインは楽しくなりそうです。

本ワインもご興味があればamazonから購入できるようですのでお試しください。

まとめ

ワインはフランスワインという常識をぶち破る偉業を成し遂げた物語を知ることができ、ワインを飲むときに楽しくなりそうな映画でした。

この映画をみるときはぜひ同じワインを飲みながらもう一度観たいものです

では最後に本記事を五七五でまとめたいと思います。(恒例です。)

間違いない

旨いのはこれ

このワイン

彷徨うシカ

フランスのワイン家たちの心情を詠みました。

このあとアメリカワインだったと知りびびるのでしょうね。

以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

他のまとめ五七五は以下にまとめていますよ。

記事:これまでのまとめ五七五

ではでは。

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