【映画レポート9】かもめ食堂はフィンランド初心者うってつけの映画


amazonプライムでも評価の高かった映画「かもめ食堂」を観てました。
102分という時間ながらもゆったりとした時間が流れる映画でした。ぜひコーヒーでも飲みながら天気のよい休日に観てみるとほがらかな気持ちになること間違いなしです。
フィンランド政府も協力した映画となっており、観光名所が登場するのはもちろんのこと実際のお店を活用していますのでフィンランドの街並みを感じることができます。
それでは早速みていきましょう。
目次
概要
監督:荻上直子
出演:小林聡美, 片桐はいり, もたいまさこ,
公開:2006年3月11日
放映時間:102分
興行収入:5.5億円
賞:新藤兼人賞2006・銀賞

荻上直子監督のもとで同じく小林聡美、もたいまさこが主演となった「めがね」という作品もあるぞ
内容は次のとおりです。
人気作家・群ようこの原作を、『バーバー吉野』の荻上直子監督が小林聡美主演により映画化。フィンランドのヘルシンキで「かもめ食堂」を経営する日本人・サチエの前に、ある日ミドリとマサコが現われ、店を手伝い始める。
出典:Amazon 「キネマ旬報社」データベースより
それではあらすじをみていきましょう。
※次章からネタバレを含みます。
あらすじ

本映画のあらすじを簡単にまとめていきたいと思います。
小さい人の変な店
- 日本人女性のサチエ(小林聡美)がフィンランドのヘルシンキにてかもめ食堂を開店させる
- はじめは閑古鳥が鳴き、お客がこない
- 近所の人からは小さい人が店主であると敬遠される
- 日本人かぶれの青年トンミ・ヒルトネンがお店にやってくる
ガッチャマンの歌からミドリとの出会い
- トンミ・ヒルトネンからガッチャマンの歌詞を聞かれたサチエは答えられず悶々とする
- サチエは町の書店で日本人女性のミドリ(片桐はいり)をみつけガッチャマンの歌詞を尋ねる
- ミドリに何かを感じたサチエはミドリを家に招く
- 何かをする目標がなかったミドリはかもめ食堂で働くことを決意する
試行錯誤のシナモンロール
- メインメニューはおにぎりにしていたがなかなか客先が伸びない
- フィンランドの定番食であるシナモンロールを焼くと徐々にお客さんが増え始める
- そんなある日、日本人女性のマサコ(もたいまさこ)がお店に現れる
- 荷物を空港で紛失したマサコはすることが無く、お店に通い始める
フィンランド女性との交流
- フィンランド女性がいつの日からかお店を睨んでくるようになる
- ある日その女性がお店にやってくると強い酒を飲みその場で倒れてしまう
- サチエ、ミドリ、マサコ、ヒルトネンはその女性を自宅まで送り届ける
- マサコはその女性の事情を聞きやさしくうなずくことで女性も落ち着く
マサコの荷物
- マサコは毎日空港に荷物が届いていないか連絡するが届いていないという
- マサコはすることもないためかもめ食堂で働かせてもらうことになる
- ある日荷物が見つかったと連絡があったためお店から離れることをサチエ、ミドリに伝える
- しかし、取りに向かったところ自分の荷物ではないことに気づく
- 荷物が見つからないため改めてかもめ食堂で働くことになるマサコ
- 3人の日本人女性がフィンランドで働くお店は徐々にお客さんが増え、繁盛していくのであった
良かった点
本作はとにかくやさしい映画でした。
サチエがミドリやマサコ、どんなお客さんでもやさしく迎えいれてくれるように映画視聴者を誰も拒ないような作品の印象です。
日本人女性の主演の方々はもちろん、フィンランドの役者さんもすばらしかったです。
物語として大きな何かが起きるわけではありませんが日常で起こった些細なことや、人との交流を通してお店がにぎわっていく。
とてもすがすがしい映画でした。
すべての映像がフィンランドで撮影したこともあり、街並みからインテリアまですべてオシャレに決まっていたのが流石でしたね。
ただ自転車で街並みを走っているだけで映像が映えるのは海外・フィンランドならではかと思います。

一度は行ってみたいですね。
フィンランドはオーロラやサウナで有名じゃぞ。一度は行ってみるべきじゃの。

かもめ食堂の舞台となったお店もヘルシンキに実在するお店を使っていたらしく、フィンランド訪問の際にはぜひ行ってみたいですね。
コーヒーやおにぎりは誰かにつくってもらうと美味しいという思いから料理を提供するサチエの思いはしっかりと映画に表現されていました。
悪かった点
すこし経営的なところといきあたりばったりなところに首を捻る方は多かったと思います。
海外の地でお客が増えないのになぜお店が成り立っているのか。
サチエはなぜ経営できているのかすごく疑問に思ってしまいました。
おそらく、焦りはあるのでしょうが合気道の描写もあるようになんとかなるという心持があったのであえて表現しなかったのかもしれません。
家賃も払えない状態で人を雇っていることにも疑問を思えてしまいます。

変な視点で見すぎですかね。。。
ですが、このように考える人が海外で女性一人でお店を開くかと考えるとそうはなかなか思えません。
海外でも日本のおにぎりを。
誰かが握って、つくってあげる料理のおいしさを伝えたいという願い。
その思いから人々との交流を通して異文化でも溶け合っていく。
これが実話であればさらに高評価でしたが、現実感が少しなかったので悪かった点として書きました。
海外で人が直接手で握ったおにぎりをすんなり受け入れることにももやもやが残りましたね。
コピ・ルアック

物語の途中でコピ・ルアックというおまじないが登場します。
挽きたてのコーヒー豆の真ん中に人差し指を置き「コピ・ルアック」と唱えるおまじないです。
フィンランドの習慣なのか描写が少なくいまいちわかりませんでした。
がしかし。このコピ・ルアックはコーヒー豆の名前でもあるそうです。
インドネシアに生息するジョコウネコ科のルアックという動物が熟したコーヒー豆を食べ、消化せれなかった豆が幻のコーヒーといわれるほどのコーヒーになるそうです。
普通のコーヒーに比べ、独特かつ複雑な香味をもち、流通している豆も少ないことから幻のコーヒーと呼ばれるそうです。
50gで3280円なのでかなり高価ですね。
機会をみて飲んでみたいと思います。
まとめ
やはり映画はよいですね。
映像をもって新しい文化や表現に出会えます。
本作では「フィンランド」「コピ・ルアック」「シナモンロール」に興味が惹かれまくりでした。
まずはシナモンロールから食べていきすかね。。。
では最後に本記事を五七五でまとめていきたいと思います。(本ブログ恒例です。)
どの地でも
誰かがつくった
おにぎりを
コンビニのおにぎりよりも不格好でも誰かがつくったおにぎりっていうのは美味しいものですよね。
以上です。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
他のまとめ五七五は以下にまとめていますよ。
記事:これまでのまとめ五七五
ではでは。